2009/05/11

<保証金詐欺>「セレブ妻と交際、お小遣いも」被害数億円か


<保証金詐欺>「セレブ妻と交際、お小遣いも」被害数億円か

 インターネットのサイトに「セレブ妻」を紹介するなどと広告を出し、応募した複数の男性から保証金名目などで数千万円をだまし取ったとして、警視庁は近く、指定暴力団稲川会系組幹部ら15人前後を詐欺容疑で逮捕する方針を固めた。同庁は組幹部らがほかにも全国の100人以上から数億円をだまし取り、暴力団の資金源にしていた疑いがあるとみて捜査する。

 捜査関係者によると、組幹部らは07年から08年にかけ、サイトに「セレブ妻が交際相手を探しています。お小遣いも差し上げます」という虚偽の広告を掲載。サイトを見て応募した首都圏や東海地方の男性数人から計数千万円をだまし取った疑いがもたれている。

 組幹部らは07年末から複数の紹介サイトを運営。応募した男性らに「事故や事件に巻き込まれた場合に備え、保証金が必要。セレブ妻も保証金を納めているので払ってほしい」などとうそを言い、現金をだまし取っていたとみられる。男性を信用させるため、仲間の女を会わせたうえ、実際に二、三万円を渡し「小遣い」を装っていたという。

 また、男性からさらに現金を搾り取るため「先方の女性があなたを気に入った。交際するには追加の保証金がいる」とだました疑いもある。

 同種被害のデータをまとめている名古屋市消費生活センターによると、06年度3件▽07年度8件▽08年度12件の相談が寄せられた。08年度の相談者は50代と40代、30代が各3人、60代と20代も各1人いた。雑誌やスポーツ紙の広告をみて応募した人がほとんどだった。

 相談は「預託金として500万円を払ったが、女性と会えない」という苦情や、「女性と会うのをキャンセルしたら45万円請求された」「女性が1回会うたびに5万円をくれるという広告で預託金15万円を払ったが、さらに50万円を請求された」との内容だった。

 捜査関係者らによると、セレブとの交際をうたった広告は数年前から目立つようになった。最近ではネット上の「逆援交」サイトとして広まりつつあるが、摘発を免れるため短期間で閉鎖するサイトも多く、被害の届け出も一部にとどまっているとみられる。


逆援もようやく表に出てきましたか。